成長痛とスポーツ障害、スポーツ外傷

1.成長痛の診断基準

 1)疼痛は8時間以上持続しない

 2)来院時には無症状である

 3)診察上圧痛、腫脹などの異常所見を認めない

 4)単純X線検査で異常を認めない

上記4項目とも満たす場合に、「いわゆる成長痛」と診断する

「いわゆる成長痛(小児の一過性下肢痛)の診断基準作成の試み」横井広道ら,中国・四国整形外科学会雑誌25(3):495ー495,2013.


2.スポーツ外傷とは

スポーツ活動中、身体に急激な大きな力が加わって起こる不慮のケガを「スポーツ外傷」と言います。


3.スポーツ障害とは

スポーツ動作の繰り返しによって身体の特定部分(骨、筋肉、靭帯)が酷使されることによって起こるものを「スポーツ障害」と言います。「スポーツ障害」は別名「使い過ぎ症候群」とも呼ばれます。

日本整形外科学会より引用


スポーツ外傷は1回の衝撃で起こるもので、明らかな受傷起点があります。

例)捻挫、脱臼、骨折、肉離れ、打撲など

スポーツ外傷は、受傷の部位や程度により手術やギプス固定が必要なものもありますが、多くは保存的治療で時間の経過とともに治療やリハビリのプログラムが立てやすいと言われています。

スポーツ障害は繰り返しメカニカルストレスが加わって起こるもので、使い過ぎによって起こることが多いです。

例)疲労骨折、アキレス腱炎、テニス肘、ジャンパー膝、オスグッド・シュラッター病、シーバー病など

スポーツ障害は、使い過ぎや体型、体力などが原因になることが多く、原因に気付かず、治療も長期化してしまうことがあります。

スポーツ外傷とスポーツ障害を総称してスポーツ傷害と言います。

スポーツ傷害の予防としては、トレーニング方法やフォーム、骨の形態(アライメント)、施設環境、練習時間などといったものも原因となってくるので、メディカルチェックをしっかり行い、筋力や柔軟性、体力などスポーツ種目に対する適性を踏まえた練習メニューの考案が必要となります。

成長痛とスポーツ傷害は別物です。病名があるにも関わらず成長痛と言われている保護者の皆様注意してください。

約20年臨床で理学療法士として多くの症例を見てきました。お子様の身体のことでお悩みの方は一度お気軽にご相談ください。

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